MCPで利用できる主な会計操作

マネーフォワードの公式サポートガイドでは、事業者情報、会計年度、仕訳、残高試算表、推移表、勘定科目、補助科目、取引先、部門、税区分、入出金明細などの操作が案内されています。仕訳は取得だけでなく新規作成・更新にも対応しています。

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操作の種類主な対象会計事務所での使いどころ
参照仕訳、試算表、推移表、各種マスタ月次チェック、増減分析、資料作成
作成仕訳、入出金明細、明細からの仕訳定型登録の下書きと承認後の反映
更新既存仕訳修正候補のプレビューと承認後の反映

最初は参照だけで価値を確かめる

MCPが書き込みに対応していても、初日から使う必要はありません。試算表と仕訳の取得、Excelへの出力だけで月次確認の往復は減らせます。正しい事業者と期間を選べることを確認してから、書き込みを検討します。

接続前の準備 — アプリポータルと権限を整える

MCPサーバーを使うには、マネーフォワード クラウドのアプリポータルを利用できる状態にし、接続するユーザーへアプリ連携権限を付与します。アプリポータルの利用開始には、管理コンソールの「全権管理」権限を持つユーザーの操作が必要です。

  1. 1アプリポータルを開始する — 全権管理権限を持つユーザーがアプリポータルへログインし、対象事業者を選択します
  2. 2接続担当者を選ぶ — 日常業務でMCPを使うユーザーを決めます。共用アカウントではなく、操作した人を追えるアカウントにします
  3. 3アプリ連携権限を付ける — 対象ユーザーの「アプリ連携」と「クラウド会計・確定申告」にチェックを入れます
  4. 4権限範囲を記録する — 誰に、どの事業者で、何のために付与したかを台帳へ残します

公式ガイドでは、MCP・APIの権限はアプリポータルで設定した権限に基づくと説明されています。クラウド会計側の通常権限だけを見て判断せず、アプリポータル側を確認してください。

Claude CodeへリモートMCPを登録する

公式ガイドにはalphaとbetaの2つの接続先が掲載されています。betaは認証時間の延長と再認証の自動化に対応しているため、Claude Codeではbetaを接続先にします。提供条件やURLが更新される可能性があるため、登録直前に公式ガイドを再確認してください。

マネーフォワード クラウド会計MCPを登録
claude mcp add --transport http mfc_ca https://beta.mcp.developers.biz.moneyforward.com/mcp/ca/v3
claude mcp login mfc_ca

認証後は claude mcp list またはClaude Code内の /mcp で接続状態を確認します。接続済みと表示されても、対象事業者と操作権限の確認が終わるまではデータを変更しないでください。

接続後の安全確認プロンプト
マネーフォワード クラウド会計MCPの接続状態を確認してください。
現在操作対象になっている事業者名、会計年度、利用できる操作を表示してください。
利用できる操作は「参照」「作成」「更新」に分けてください。
この確認では仕訳や明細を作成・更新しないでください。

活用例1 — 仕訳チェック候補を抽出する

MCPから仕訳一覧と各種マスタを取得し、事務所のチェック条件に合う行だけを抽出します。科目や税区分が正しいとAIに断定させるのではなく、普段と違う組み合わせを人へ知らせる設計にします。

仕訳の例外抽出を依頼する例
対象事業者と会計年度を表示し、私の確認を待ってください。
確認後、2026年7月の仕訳一覧と勘定科目・補助科目・税区分の一覧を取得してください。

次の仕訳だけを確認候補として抽出してください。
- 同一日・同一金額・同一摘要の重複候補
- 摘要が空欄
- 前月まで使われていない勘定科目と税区分の組み合わせ
- 100,000円以上の仕訳

抽出理由を付けてExcelへ保存してください。
仕訳の作成・更新はしないでください。

活用例2 — 試算表と推移表から月次資料を作る

残高試算表と推移表を取得できるため、会計ソフトからCSVを1枚ずつ出力する作業を減らせます。当月と比較対象月を指定し、増減の大きい科目、関連仕訳、顧問先への確認事項を1つのExcelへまとめます。

  1. 1比較表を作る — 当月、前月、前年同月の残高と増減額・増減率を揃えます
  2. 2関連仕訳へ下りる — 増減の大きい科目について、対象期間の仕訳を取得します
  3. 3事実と推測を分ける — 数字と取引内容は事実欄、考えられる理由は仮説欄へ分けます
  4. 4確認質問を作る — 根拠が取れない項目を、顧問先へ聞ける短い質問へ直します
  5. 5報告文を確定する — 回答を反映し、担当者が経営への含意と表現を確認します

仕訳の作成・更新はプレビュー後に限定する

書き込み操作を使う場合は、Claude Codeの指示だけで完結させません。更新予定の仕訳を一覧にし、元の値と変更後の値を並べ、人が承認した件だけを実行します。実行後は仕訳を再取得し、承認一覧と一致するか照合します。

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段階必ず確認すること
実行前事業者、会計年度、対象件数、日付、金額、科目、税区分、摘要
承認誰が、どの一覧に対して実行を承認したか
実行後作成・更新された件数と内容が承認一覧に一致するか
記録実行日時、担当者、承認者、照合結果、差異の対応

運用前に知っておきたい注意点

  • 複数事業者の取り違え — 操作の冒頭で事業者情報を表示し、切り替える場合は公式案内に従ってセッションを終了して再設定します
  • AIツール側のデータ設定 — 公式ガイドは、認可コードがAIツールの学習に使われないようデータ収集を許可しない設定での利用を案内しています。事務所の契約と設定を確認してください
  • プランの機能差 — MCP自体に追加料金がなくても、登録できる仕訳数などは利用中プランの制限に従います
  • サポート範囲 — 技術的な問い合わせ窓口は原則限定されています。小さな検証環境で手順を固めてから広げます

MCPを含む外部接続全体の考え方はClaude Codeと外部ツールをつなぐ3つの方法、会計事務所での役割分担は税理士・会計事務所のClaude Code活用ガイドで解説しています。

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