前提 — 「Codex単体の料金」は存在しない
まず押さえるべき前提は、CodexはChatGPTのプランに含まれるサービスであり、Codex単体の契約や料金は存在しないということです。普段使っているChatGPTのアカウントでCodexにサインインすれば、契約中のプランに応じた利用枠でそのまま使い始められます。すでにChatGPTに課金している方なら、追加投資は基本ゼロです。
したがって「Codexの料金」を考えることは、実質的に「ChatGPTのどのプランを契約するか」を考えることと同じです。以下、プラン別に見ていきます。
プラン別 早見表 — 無料・Go・Plus・Pro
個人向けプランの料金と、Codex利用の位置づけは次のとおりです(日本の公式料金ページより)。
表は横にスクロールできます →
| プラン | 月額(日本) | Codex利用の位置づけ |
|---|---|---|
| 無料版 | ¥0 | 上限つきのお試し。デスクトップアプリで軽量モデルのGPT-6 Lunaを使う形。快適な業務利用には不向き |
| Go | ¥1,400 | 軽いタスク向け。使えるモデルは無料版と同じGPT-6 Luna(広告が表示される場合あり) |
| Plus | ¥3,000 | 週に数回の集中セッションを想定した標準プラン。Web・CLI・IDE拡張・iOSからも使え、GPT-6 SolとGPT-6 Luna、クラウド連携(自動コードレビュー・Slack等)を利用可 |
| Pro | ¥16,800〜 | 月100ドル・200ドル・500ドルの3段階から利用枠を選ぶ。速度優先の処理モード(Astra Ultrafast)は500ドルの段階のみ。毎日ヘビーに使う人向け |
料金・条件は頻繁に改定されます
本記事の金額・条件は公式サイト(chatgpt.com/pricing および公式ドキュメント)で再確認したものです。OpenAIの料金・プラン条件は改定が多いため、契約前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
無料でどこまで試せるか
無料版(¥0)でもCodexへのアクセスは可能で、「AIに仕事を頼むと成果物が返ってくる」という体験自体は試せます。ただし利用上限が小さく、画像生成が使えないなどの制約もあるため、位置づけはあくまでお試しです。
当社の研修でお伝えしている感覚では、無料枠は「Codexが自分の業務に合うかを1〜2回試す」ためのもので、業務でしっかり使うなら実質的にはPlus以上が前提です。逆に言えば、月¥3,000のPlusで最初の1業務(議事録整理・週次レポートなど)を自動化できれば、その時点でプラン料金の元は取れます。
無料版・Goで使える範囲 — 公式の料金ページの記載
公式ヘルプは、Codexが無料版とGoを含むすべてのChatGPTプランに含まれると明記しています。ただし、使える範囲は有料プランと同じではありません。
公式の料金ページで無料版・Goの欄に挙がっているのは、デスクトップアプリでGPT-6 Lunaを使う形だけです。Web・CLI・IDE拡張・iOSからの利用やクラウド連携は、Plusの欄から登場します。整理すると次のとおりです。
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| 項目 | 無料版・Go | Plus以上 |
|---|---|---|
| 使う場所(料金ページの記載) | デスクトップアプリ | デスクトップアプリ・Web・CLI・IDE拡張・iOS |
| 使えるモデル | 軽量のGPT-6 Luna(標準の速度・順次提供) | GPT-6 SolとGPT-6 Lunaなど |
| クラウドでの実行(Codex cloud) | 含まれない | 対象(順次提供) |
| 上限に達したあと | リセットを待つか、プランを上げる | Plus・Proはクレジットを買い足して続けられる |
無料版・Goで5時間あたり何件まで頼めるかは、公式には示されていません(目安の件数が公開されているのは、Plusと法人向けプランの一部だけです)。残りの枠とリセットの時刻は、使用量ダッシュボードで確認できます。
つまり無料版で確かめられるのは、手元のパソコンで、軽量モデルに短い作業を頼む体験までです。上位モデルの仕上がりや、クラウドに任せて席を離れる使い方は、Plusに上げてから試すことになります。
業務利用の本命 — まずPlus、足りなくなったらPro
非エンジニアの業務利用でまず契約すべきはPlus(¥3,000/月)です。公式の位置づけは「週に数回の集中セッション」で、資料作成・議事録整理・リサーチといった業務を週数回任せる使い方に合っています。Codexをデスクトップアプリ・Web・CLI・iOSのどこからでも使え、GitHubの自動コードレビューやSlack連携などクラウド機能も利用できます。
毎日何時間もCodexを回すようになったら、Pro(¥16,800〜/月)を検討します。Proは月100ドル・200ドル・500ドルの3段階から利用枠を選ぶ形で、上の段階ほど含まれる利用量が増えます。いきなりProから入る必要はなく、Plusで上限に当たる頻度が増えてきたら上げる、で十分です。
段階の違いは利用量だけではありません。速度を優先する処理モードのAstra Ultrafastを使えるのは500ドルの段階だけで、100ドル・200ドルの段階ではクレジットを買い足しても使えません。
また公式の料金ページによると、Proには5時間ごとの上限が現在かかっていません(週単位の上限は別にかかる場合があります)。Plusで5時間の枠に何度も当たるようになったら、Proを検討する合図です。
使用量と制限の仕組み — 「5時間ウィンドウ」とクレジット
Codexの利用上限は「月◯回」ではなく、5時間ごとのウィンドウで管理されます(ローカルの依頼とクラウドの依頼が同じ枠を共有し、さらに週単位の上限がかかる場合があります)。1回の依頼で消費する量は、使うモデル・タスクの複雑さ・読み込ませる資料の量によって大きく変わるため、「何回使える」という固定回数では示されていません。
公式が示すPlusでのローカル依頼の目安は、モデルによって5時間あたり5〜3,000件(最上位のGPT-6 Astraで5〜45件・GPT-6.1 Solで15〜160件・GPT-6 Solで15〜150件・軽量なGPT-6 Lunaで350〜3,000件)です。
上限に達しても、そこで作業が止まらない仕組みが用意されています。
- 進行中の作業は完了まで継続される — 上限到達が作業の途中なら、その依頼は最後まで実行されます
- 追加クレジットの購入 — Plus・Proはプランを上げなくても、クレジットを買い足してそのまま使い続けられます
- 軽いモデルへの切り替え — 速度・コスト重視のモデルに切り替えると、同じ上限でも多くの依頼をこなせます
現在の残り枠は、Codexの使用量ダッシュボードで確認できます(CLIなら /status コマンド)。週に1回ほど確認して自分の消費ペースを把握しておくと、プラン変更やクレジット購入の判断がしやすくなります。
Claude Codeの制限とどう違うか(Claude Codeはモデル別上限を持ち、Codexは共通枠をモデルの重さに応じて消費する)と、法人プランでの管理の違いはClaude CodeとCodexの利用制限の違いで比較しています。
ダッシュボードの見方や、実際に上限へ達したときの具体的な対処の手順はCodexの制限 — 使用量の確認方法と上限時の対処法でさらに詳しく解説しています。
上限を長持ちさせるコツ — 公式が推奨する節約術
同じプランでも、頼み方しだいで上限の持ちは大きく変わります。公式ドキュメントが挙げている節約術は、当社が研修でお伝えしている「良い頼み方」とほぼ一致します。
- 依頼文を絞る — 指示は具体的に、不要な背景情報は削る
- 渡す資料を絞る — 関連するファイルだけを対象にする(材料の質と量のコントロール)
- 成果物の形を先に決める — 対象読者・形式・分量を指定し、必須と任意を分ける
- AGENTS.mdを肥大化させない — ルールファイルが大きいほど毎回の読み込み量が増える
- 使わないMCP連携はオフにする — 接続した外部ツールの分だけ毎回の消費が増える
- 軽い作業は軽いモデルで — ルーティン作業は速いモデルに切り替える
依頼文の組み立て方はCodexの使い方 — 頼み方3つの型で、AGENTS.mdやMCPなどの仕組みはCodexの応用機能まとめで、モデルごとの性能と切り替え方はCodexのモデルで詳しく解説しています。上手な頼み方は、成果物の質だけでなく料金効率にも直結します。
契約したあとで変えたい・やめたいとき — 変更と解約の扱い
「とりあえずPlusで始めて、合わなければ戻す」が成立するかどうかは、契約前に一番気になるところです。ChatGPTのプラン変更は上げるときと下げるときで反映のタイミングが違います。公式ヘルプに書かれている扱いは次のとおりです。
表は横にスクロールできます →
| 操作 | 反映のタイミング | 請求の扱い |
|---|---|---|
| 上位プランへ上げる(例: Plus → Pro) | すぐに適用され、新しい利用上限と機能がその場で使える | 請求サイクルがリセットされる |
| 下位プランへ下げる(例: Pro → Plus) | 次回の更新時に適用。それまでは今のプランを使い続けられる | 期間の途中では切り替わらない |
| 解約する | 請求期間の終了までは引き続きアクセスできる | 以後は自動更新されない |
| Proの3段階(100・200・500ドル)を切り替える | 「設定」→「マイプラン」で、変更できるプランを確認して切り替える | 変更後の請求の扱いは「マイプラン」の表示で確認する |
実務上の意味はシンプルです。試すコストは1か月分で止められます——解約しても請求期間の終わりまでは使えるので、「今月いっぱい試して、合わなければ更新日の前に解約」という進め方ができます。逆にアップグレードを急ぐ必要はありません——上げれば即日で枠が増えるため、Plusで上限に当たる日が増えてからProに上げても遅くありません。
支払い方法は主要なクレジットカードです。個人向けのGo・Plus・Proには年間払いや複数月分の前払いの用意がなく、月額のみとなっています。年間契約でまとめたい場合は、次に説明する法人向けプランが対象になります。
法人で使う場合 — Business・Enterprise
組織で導入する場合は、法人向けのBusiness・Enterpriseプランを使います(ユーザー単位の月額課金・2名から。Business/Enterpriseは年間契約にも対応)。個人プランとの違いは利用枠だけでなく、次のような管理・統制の機能にあります。
- ワークスペース単位の一元管理 — メンバー管理・一元化された請求・利用状況の把握
- セキュリティ・認証 — SAML SSOなどの認証統制(Enterpriseではさらに監査ログ・データレジデンシー等)
- 学習利用の扱い — ビジネスデータはデフォルトでモデル学習に使用されない
- ワークスペースクレジット — 組織全体でクレジットを追加購入して柔軟にスケールできる
最低人数は合計2シートで、標準シートとプレミアムシートを1つずつ混ぜても条件を満たします。実際の契約画面で確認した税込の支払額と、契約後のシート増減ルールはChatGPT Businessは何人から契約できる?にまとめています。
どのプランを何席契約するかは、「誰に・どの業務を・どこまで任せるか」という導入設計とセットで決めるのが失敗しない順番です。当社のCodex研修・導入伴走支援では、業務の棚卸しからプラン選定・セキュリティ整備までを一体でご支援しています。
API従量課金という選択肢 — 自動化・開発チーム向け
ChatGPTプランのほかに、APIキーでCodexを使い、使ったトークン分だけ支払う従量課金の形もあります。CI(継続的インテグレーション)での自動実行など、共有環境での自動化に向いた選択肢です。
ただしGitHubコードレビューやSlack連携などのクラウド機能は使えないため、個人の業務利用であればまずChatGPTプランで始めるのが基本です。プラン上限に達したときだけAPIキーで追加実行する、という併用もできます。
Codexを組織に定着させたい企業様へ。AI Orchestraの法人研修・導入支援をご覧ください。






