CodexのVS Code拡張とは — 4つある入り口のひとつ
Codexには、デスクトップアプリ・Web(クラウド)・CLI(ターミナル)・IDE拡張という複数の入り口があり、どこから使っても同じアカウント・同じ利用枠で動きます。IDE拡張は、その名のとおりエディタの中でCodexを使うための入り口で、コードを書きながらAIエージェントに仕事を任せたい人に向いています。
対応エディタは、VS CodeのほかCursor・Windsurf・VS Code Insiders(いずれも共通のCodex拡張を使用)。XcodeとJetBrains系IDEには、それぞれ専用の統合が用意されています(Xcodeはコーディングアシスタントのエージェント選択でCodexを指定、JetBrainsはAI ChatでCodexを選択)。
非エンジニアの方はデスクトップアプリで十分です
IDE拡張はエディタを日常的に使う人向けの入り口です。資料作成や議事録整理など一般業務でCodexを使う場合は、VS Codeを覚える必要はありません。Codexの始め方 — インストールから初期設定まで5ステップで解説しているデスクトップアプリから始めてください。
導入は3ステップ — インストールからチャット開始まで
Step 1. 拡張機能をインストールする
VS Code(またはCursor・Windsurf)の拡張機能マーケットプレイスで「Codex」を検索してインストールします。公式ドキュメント(developers.openai.com/codex/ide)からも各エディタ向けのインストールリンクが辿れます。
Step 2. ChatGPTアカウントでサインインする
拡張を有効化したら、普段使っているChatGPTアカウントでサインインします。CodexはChatGPTのプランに含まれるため、拡張のための追加契約は不要です(プラン別の利用枠はCodexの料金を参照)。デスクトップアプリやCLIを既に使っている場合、設定の多くは共有されます。
Step 3. サイドバーを開いてチャットを始める
エディタのCodexアイコンを選択するとサイドバーが開きます。見当たらない場合は、コマンドパレットから「Codex: Open Codex Sidebar」を実行してください。プロジェクトを開いた状態で、「このコードベースの構成を説明して」「このエラーの原因を調べて直して」のように日本語で頼めば、Codexが動き始めます。
最初の習慣 — Gitのチェックポイントを作る
公式も推奨しているとおり、タスクの前後でGitのコミット(チェックポイント)を作っておくと、Codexの変更をいつでも巻き戻せます。「AIの変更は必ず差分で確認してから取り込む」——この習慣が、安心して任せるための土台になります。
VS Code拡張でできること — 3つの基本動作
1. 開いているファイル・選択範囲をそのまま文脈にする
開いているファイルや選択中のコード、過去のチャットを、依頼文の入力欄から直接参照できます。「いま見ているこのコードの、この部分」を説明し直さなくても、Codexはあなたが見ているものを見ながら仕事を始めます。問題を言葉で再説明する時間が減るのが、エディタ統合の最大の価値です。
2. 変更をエディタの中でレビューする
Codexが加えた変更は、要約と差分(diff)としてエディタ内でそのまま確認できます。採用したい変更だけを取り込み、気になる箇所は同じチャットで追加修正を依頼する——「レビューして仕上げる」という基本の型を、画面を移動せずに回せます。
3. 大きくなったタスクはクラウドに委任する
軽い修正はエディタ内で素早く回し、時間のかかる大きなタスクはエディタからCodexのクラウド実行に引き渡せます。委任した作業が終わったら、同じエディタのワークフローでレビューに戻れます。「手元で対話しながら進める仕事」と「任せて待つ仕事」を使い分けられるのが、拡張単体で完結しない設計の良さです。
クラウド実行そのものの仕組みはCodexのWeb版とスマホ活用 — クラウド実行とRemoteで詳しく解説しています。
インストール後の基本操作 — モデル・推論の深さ・差分の確認
チャットを始めたあとの操作は、入力欄に「/」と打って出るコマンドの一覧から選ぶのが基本です。続けて文字を打てば絞り込めます。よく使うものを、やりたいこと別にまとめました。
表は横にスクロールできます →
| やりたいこと | 入力欄で使うコマンド |
|---|---|
| このチャットのモデルを変える | /model |
| 推論の深さ(考える量)を変える | /reasoning |
| 書き換える前に計画を立てさせる | /plan(プランモードの切り替え) |
| 未コミットの変更をレビューさせる | /review |
| 手元で動かすかクラウドに任せるか切り替える | /local・/cloud |
| 利用枠の残りと文脈の使用量を見る | /status |
モデルと推論の深さは別の設定です。まずは既定のまま使い、難しい設計や調査で推論の深さだけ上げるのが扱いやすい順番です。モデルごとの違いはCodexのモデル、計画を先に出させる使い方はCodexのプランモードで解説しています。
差分は、Codexの要約と変更行をサイドバーで確認し、残したい変更だけを取り込みます。気になる箇所は同じチャットで直しを頼めます。どこまで確認なしで任せるか(権限)は、サイドバーの歯車アイコン →「Codex Settings」で変えられます。考え方はCodexの承認モードと権限をご覧ください。
アイコンが見当たらない・表示を日本語にしたいとき
サイドバーのCodexアイコンが見当たらないときは、コマンドパレット(Macは Cmd+Shift+P、Windowsは Ctrl+Shift+P)で「Codex: Open Codex Sidebar」を実行します。よく使う操作には、「Preferences: Open Keyboard Shortcuts」で「Codex」を検索してショートカットを割り当てられます。
画面の言語は通常は自動で判定されます。英語のまま変わらないときは、エディタの設定で chatgpt.localeOverride を検索して言語を指定します。開いているファイルは自動で文脈に入るため、外したいときは入力欄で /ide-context を使って切り替えます。
料金 — 拡張は無料、利用枠はChatGPTプラン次第
VS Code拡張自体に料金はありません。Codexの利用枠はChatGPTのプラン(無料・Go・Plus・Pro)に含まれ、IDE拡張・デスクトップアプリ・CLI・クラウドの利用は同じ枠を共有します。
業務でしっかり使うなら実質的にPlus(月¥3,000)以上が前提になる点、5時間ウィンドウ制の上限とクレジットの仕組みは、Codexの料金 — プランの選び方で詳しく解説しています。
どの入り口を使うべきか — 早見表
表は横にスクロールできます →
| やりたいこと | 向いている入り口 |
|---|---|
| 資料作成・議事録整理など一般業務を任せたい | デスクトップアプリ(非エンジニアの標準) |
| コードを書きながら、その場で修正・説明を頼みたい | IDE拡張(本記事) |
| スクリプトやCIから自動実行したい | CLI・SDK |
| 環境構築なしでブラウザから任せたい | Web(クラウド) |
どの入り口から始めても、AGENTS.mdによるルール共有やMCPによる外部ツール接続などの仕組みは共通して使えます。仕組み化の全体像はCodexの応用機能まとめをご覧ください。
開発チームへの導入は「運用ルール」までセットで
IDE拡張は個人がすぐ使い始められる一方、チーム導入では「AIの変更をどうレビューするか」「どのリポジトリで使ってよいか」「AGENTS.mdを誰が管理するか」といった運用ルールの整備が定着の分かれ目になります。
当社のCodex研修・導入伴走支援では、エンジニア・非エンジニア混在の組織に対して、入り口の使い分け設計から運用ルールの整備までを一体でご支援しています。
Codexを組織に定着させたい企業様へ。AI Orchestraの法人研修・導入支援をご覧ください。




