AI Orchestra
Claude Code導入検証社会保険労務士事務所実施時期: 2026年5月

社会保険労務士事務所エスパシオ様 Claude Code導入検証事例 — 複雑なExcel分析を、その場でWebツール化

社会保険労務士事務所エスパシオ

元データのCSVファイルを読み込ませると、一瞬で画面のデータが切り替わり、その場から歓声が上がった——。

社会保険労務士事務所エスパシオ様で実施したClaude Codeの導入検証。題材にしたのは、これまで複雑なExcelワークブックで行われていた組織診断サービスのデータ分析です。「人が目で追い、シートをまたいで確認する分析」が「CSVを入れれば一瞬で可視化されるWebツール」に変わる瞬間を、参加者の皆様とその場で体験しました(検証はテストデータで実施しています)。

会社概要

社会保険労務士事務所エスパシオ様は2002年創業、東京・池袋の「HIRAKU IKEBUKURO 01」に拠点を置く社会保険労務士事務所です。株式会社エスパシオ様とともに、労働社会保険諸法令に関するサービスから、パーパス・バリューづくり、組織コミュニケーション支援まで、「人の心を温める組織づくり」を幅広く手掛けられています。

代表の下田直人様は、就業規則に関する著書を多数持つ特定社会保険労務士であり、エグゼクティブコーチ・組織活性ファシリテーターとしても活動される、組織づくり支援の第一人者です。「組織文化設計の学校」をはじめ、同業の社労士が学び合うコミュニティも主宰されています。

社会保険労務士事務所エスパシオ様のコーポレートサイト
「循環」をコンセプトに掲げる同社コーポレートサイト

検証前の状況

エスパシオ様は、同業の社労士向けに組織診断サービスを提供されています。診断結果はCSVでダウンロードし、複数のシートにまたがる複雑なExcelワークブック——現場の言葉を借りれば「Excelの魔境」——で分析していました。

何シートにもまたがる分析は、作った人にしか分からないブラックボックスになりやすく、エラーの温床にもなります。何より、結果が見づらい。ルールが決まっている加工・集計であれば、AIエージェントに任せてツール化できるはず——今回の検証は、この仮説をその場で確かめる場となりました。

検証の実施内容

  • 参加者のPCへのClaude Codeセットアップ(環境構築・モデル設定)
  • 組織診断データの加工・分析を行うWebツールのその場での開発
  • テストデータでの動作確認(CSV読み込み・個別回答シート・平均チャート比較)
  • 「要件をどうAIに伝えるか」の実演(紙のメモ書きからの指示出し)
  • 検証はすべてテストデータで実施

検証の様子

検証①

まずは、参加者のPCに環境をつくる

検証は、参加者のPCにClaude Codeをセットアップするところから始めました。ターミナルの起動、インストール、モデルの設定——エンジニアでなくても、この最初の壁さえ越えれば使い始められることを、実際の画面で確認していきます。

会場となったエスパシオ様のオフィスは、本に囲まれたオープンな空間。大型ディスプレイに画面を映しながら、参加者の皆様と一緒に手を動かしました。

参加者のPCでClaude Codeをセットアップした画面
参加者のPCでClaude Codeをセットアップ。モデルを設定して準備完了

検証②

「Excelの魔境」を、Webツールに作り替える

本題は、組織診断サービスのデータ分析です。「CSVを読み込む」「回答を一覧できる」「2回分の結果を比較してチャートで見る」——やりたいことを紙に書き出し、それをそのまま日本語でClaude Codeに伝えるところから開発が始まりました。

キーボードを握るのは、参加者ご自身です。日本語で指示を出すたびに画面が変わっていく——その場で開発が進んでいく感覚を体験いただきました。

参加者が自身のPCでClaude Codeを操作している様子
参加者ご自身のPCで、手を動かしながら開発を進めました

検証③

出来上がったのは、「CSVを入れるだけ」のWebツール

出来上がったのは、CSVファイルをドラッグするだけで、回答者一覧・条件付きの強調表示・平均チャートやレーダー比較まで表示されるWebツール。プログラミングの知識がなくても、業務を知っている人が要件を言葉にできれば、ツールはその場で形になる——Claude Codeのインパクトが最も伝わる瞬間でした。

Claude Codeで開発した組織診断データの加工ツール
Claude Codeで開発したデータ加工ツールの画面(テストデータで表示)

検証④

CSVを入れた瞬間、歓声が上がった

仕上げに、元データのCSVを読み込ませると、画面のデータが一瞬で切り替わり、集計もチャートもすべて更新される——その場にいた皆様から歓声が上がりました。これまでシートをまたいで目で追っていた分析が、「ファイルを入れるだけ」に変わった瞬間です。

Claude Codeは、最初のハードルこそ高いツールです。しかし、足を止めて一度学べば、今までと違う次元の仕事ができるようになる。「どちらに行きたいか」を参加者の皆様と考える、密度の濃い検証になりました。

エスパシオ代表の下田直人様と弊社代表宮地
代表の下田直人様(左)と弊社代表の宮地

検証のまとめ

個人の感動から、業界コミュニティへ

エスパシオ様の周りには、下田様が主宰されるコミュニティに集う学びに前向きな社労士の皆様がいらっしゃいます。今回の検証で生まれた「AIに任せられる」という手応えを、この輪へ広げていく——そんな次の展開も見えてきました。

実際にこの検証の後、社労士業界では下田様のご紹介から別の社労士法人での検証(リード社会保険労務士法人様の事例)にもつながっており、士業×Claude Codeの動きが業界の中で連鎖し始めています

社会保険労務士事務所エスパシオ様にて
エスパシオ様にて。代表の下田直人様(左)と

参加者の声

※検証にご参加の方からいただいた声(要旨)

お仕事のちょっとをAIに任せられるだけでも感激です。研究会の皆さんにも、この感激を体感していただきたいです!

教わったことを使って、ずっと後回しにしていた自分の事業の請求書ダウンロード作業を早速やってみました。あっという間に終わって、ファイル名まで揃えてくれて、本当に勉強になる時間でした。

「Excelの魔境」は、どの事務所にもある

長年の運用で育った複雑なExcelワークブックは、多くの事務所・企業に存在します。担当者にしか触れない・壊れても原因が分からない・結果が見づらい——それでも業務が回っているため、なかなか手を付けられません。

今回の検証が示したのは、ルールが決まっている加工・集計・可視化は、Claude Codeで「誰でも使えるツール」に作り替えられるということです。しかも、作るのはエンジニアではなく、業務を一番よく知っている本人。要件を日本語で伝えられれば、その場で形になります。Excel資産のツール化は、士業に限らず幅広い業種で再現できるテーマです。

検証を終えて

エスパシオ様での検証は、「AIで文章を作る」とはまったく違う、業務そのものをツールに変えるClaude Codeの力を、参加者の皆様と体感する時間になりました。データを読み込んだ瞬間に上がった歓声が、その可能性を何より物語っています。

当社では、今回のような実際の業務を題材にした検証から、研修・伴走支援まで、士業事務所・企業のAI活用を段階に応じてご支援しています。「うちのあのExcel、どうにかならないか」と感じている方は、ぜひお気軽にご相談ください。

企業情報

企業名社会保険労務士事務所エスパシオ
事業内容人事労務コンサルティング/組織づくり支援/労働社会保険諸法令に関するサービス
URLhttps://sr-espacio.jp/

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