「少しづつ、やれることを増やしていきたい」——全2回の研修を終えて、代表の石割由紀人様はご自身のX(旧Twitter)でそう発信されました。
freee・マネーフォワードといったクラウド会計SaaSとClaudeをMCPサーバーで直接つなぎ、請求書の下書き作成のような日常業務をその場で自動化する。Gemstone税理士法人様で実施したClaude Code研修は、「AIで文章を作る」の一歩先——会計事務所の実務そのものをAIエージェントに任せていくための、実践的な研修となりました。
会社概要
Gemstone税理士法人様は2016年設立、東京・港区に拠点を置く税理士法人です(石割公認会計士事務所を併設)。公認会計士・税理士を中心に約30名のスタッフを擁し、スタートアップ支援・資金調達支援に強みを持つほか、クラウド会計の導入支援も手掛けられるなど、テクノロジー活用に積極的な事務所として知られています。

研修前の状況
Gemstone税理士法人様は、freee・マネーフォワードといったクラウド会計を日常的に活用し、クラウド会計導入支援をサービスとして提供されるほど、テクノロジーへの感度が高い事務所です。
会計事務所の実務は、記帳・申告・請求書発行など月次・年次で繰り返される定型業務の比重が大きく、本来AIエージェントとの相性が非常に良い領域です。一方で、AIを会計データへ安全につなぐ方法、クライアントごとの権限の持たせ方、何から着手すべきかという「最初の道筋」は、多くの事務所にとってまだ見えにくいのが実情です。本研修では、この道筋を全2回で一気に整えることを目指しました。
研修の実施内容
- Web版Claudeのカスタムコネクタによる、freee・マネーフォワードMCPサーバーの接続設定
- 事務所内のボトルネック業務・手作業が多い業務の棚卸し
- クイックウィンの実演——freeeでの請求書下書き作成など、身近な業務の自動化
- freee・マネーフォワードそれぞれの権限設計(事務所単位・カンパニーID単位のアクセス整理)
- 個人で進めることと、事務所として進めることの整理
- 事務所レベルとクライアントごとのCLAUDE.md(AIへの指示書)の分け方
- 手作業で成功したタスクをスキル化して再利用する、Skillsを使った定着の進め方
研修の様子
研修より①
クラウド会計とClaudeを、MCPサーバーでつなぐ
研修の土台づくりは、Web版Claudeの「カスタムコネクタ」からfreee・マネーフォワードのMCPサーバーを接続するところから始まります。接続が済めば、AIが会計データを直接参照しながら作業を進められるようになります。
あわせて、会計事務所ならではの論点である権限の設計も整理しました。マネーフォワードは事務所ごとに選択して権限を持てる一方、freeeは一括になりやすいため、カンパニーIDごとの権限の持たせ方を先に決めておく——クライアントの機密を扱う事務所だからこそ、接続の入口で押さえるべきポイントです。

研修より②
「今月分の請求書を発行したい」——実務がその場で動く
クイックウィン(小さな成功体験)として実演したのが、freeeと連携した請求書の下書き作成です。「先月分をまずコピーして今月分を作成し、スポットの取引があれば追加する。勝手に送付せず、下書き状態でfreeeに置いておく」——実際の請求書発行の手順をそのまま日本語で指示すると、Claude Codeが先月の請求書を確認しながら作業を進めていきます。
ポイントは、送付までは自動化せず、最後の確認を人に残す設計にしたこと。AIに任せる範囲と人が判断する範囲をあらかじめ決めておくことで、実務に安心して組み込めます。

研修より③
「まず一つの成功」から、事務所全体へ
Claude Codeは、最初の環境構築や初期設定でつまずきやすいツールでもあります。だからこそ研修では、「まず手作業でClaude Codeと対話しながらタスクを完了させ、成功したらスキル化して再利用する」という定着の型までお伝えしました。一つでも自動化に成功すると、応用できる業務が次々に見えてきます。
研修後、石割代表はご自身のXで導入の手応えとロードマップを発信されています。少しずつやれることを増やしていく——その最初の一歩と道筋を、全2回で形にした研修でした。

参加者の声
※代表の石割由紀人様のX(旧Twitter)投稿より(2026年4月・要旨)
会計士から起業家を経てAI Orchestra代表という異色の経歴を持つ宮地さんの視点は、常に最先端。生成AIの最前線を走る宮地さんの知見は、全ビジネスマン必見です。本日は最高の勉強会をありがとうございました。
少しづつやれることを増やしていきたいと思います。
どの会計事務所でも再現できる、導入ロードマップ
本研修で確立した進め方は、特定の事務所だけに通用するものではありません。研修を通じて整理した、どの会計事務所でも再現できるClaude Code導入のロードマップをご紹介します。
1. 会計SaaSとClaudeをつなぐ — Web版Claudeのカスタムコネクタから、freee・マネーフォワードのMCPサーバーを接続します。
2. ボトルネック業務を特定する — 事務所内で手作業が多い業務、時間を取られている業務を洗い出します。
3. クイックウィンから始める — 最初から大きな自動化を狙わず、簡単な業務から自動化して成功体験をつくります。
4. 権限の設計を整理する — マネーフォワードは事務所ごと、freeeはカンパニーIDごとに、AIに持たせる権限の範囲を決めます。
5. 個人と事務所の役割を分ける — 個人レベルで試すことと、事務所として標準化することを整理します。
6. CLAUDE.mdを階層化する — 事務所レベルの共通ルールと、クライアントごとの個別ルールを分けて管理します。
7. 成功した作業をスキル化する — 手作業で成功したタスクをSkillsとして登録し、繰り返し使える事務所の資産に変えていきます。
研修を終えて
会計事務所の実務は、月次・年次の定型業務が多く、クラウド会計の普及によってデータも整っている——AIエージェントとの相性が最も良い業種の一つです。Gemstone税理士法人様の研修では、接続・権限・定着までの道筋を全2回で一気に整えました。
このロードマップは、規模を問わずどの会計事務所でも再現できます。いちばんつまずきやすい最初の環境構築は、当社が研修の中で一緒に乗り越えます。税理士法人・会計事務所でのAIエージェント活用をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。
企業情報
| 企業名 | Gemstone税理士法人 |
|---|---|
| 事業内容 | 税務顧問・決算申告/スタートアップ支援/クラウド会計導入支援 |
| URL | https://gemstonegroup.jp/ |
