結論 — 日本語で頼めば日本語で返る。固定はAGENTS.mdで行う
Codexに日本語化の手順は必要ありません。インストールした直後から、日本語で指示すれば日本語で応答します。「この議事録を要約して」「この資料を先週の形式に合わせて整えて」と普段の日本語で頼めば、そのまま通じます。まだ導入していない方はCodexの始め方からどうぞ。
ただし、応答言語を切り替える設定項目そのものは用意されていません(2026年7月時点の公式ドキュメントに言語・ロケールの設定オプションの記載はありません)。「毎回必ず日本語で返してほしい」を確実にしたいなら、後述するルールファイル(AGENTS.md)に言語ルールを書くのが正攻法です。
Claude Codeとの違いに注意
Claude Codeには応答言語を指定する公式の設定項目がありますが、Codexには同等の設定がありません。Claude Codeから移ってきた方が「同じ設定を探して見つからない」となる典型的なポイントです。Codexではルールファイル側で揃えます。2つのツールの違いはCodexとClaude Codeの比較で整理しています。
日本語に固定する方法 — AGENTS.mdに言語ルールを書く
AGENTS.mdは、Codexが仕事の前に必ず読み込むルールファイルです。ここに言語のルールを1〜2行書いておけば、以降の依頼では言語を指定しなくても日本語で返ってくるようになります。置き場所は2種類あり、使い分けると便利です。
表は横にスクロールできます →
| 置き場所 | 適用範囲 | 向いている書き方 |
|---|---|---|
~/.codex/AGENTS.md | 自分のすべての作業に適用(全体共通) | 「応答は必ず日本語で書く」など、常に守ってほしい言語ルール |
作業フォルダ直下の AGENTS.md | そのプロジェクトの作業だけに適用 | 「この案件の成果物は英語」など、案件ごとの例外 |
実際に書く内容は、次のように具体的なほど効きます。当社が全プロジェクト共通のルールファイルで使っている書き方をほぼそのまま載せます。
## 出力言語
- 応答は必ず日本語で書く。説明・見出し・箇条書き・要約をすべて日本語にする
- 英語で段落・見出し・箇条書きを書かない(コード・コマンド・ファイルパス・製品名はそのまま英語でよい)
- 長い作業の途中経過や最終報告でも例外にしないポイントは3行目です。「日本語で書いて」だけだと、作業が長引いたときや技術的な報告のときに英語へ流れることがあります。例外を作らないと明記する、英語のままでよいものを列挙する——この2点を書き添えるだけで、実務での安定感がはっきり変わります。AGENTS.md自体の書き方はAGENTS.mdの書き方で詳しく解説しています。
ルールファイルは大きくしすぎない
AGENTS.mdは毎回読み込まれるため、書けば書くほど1回の依頼で消費する量が増えます。言語ルールは数行で十分です。肥大化を防ぐ運用のコツはCodexの利用制限と使用量の確認方法でも触れています。
英語で返ってきたときの対処
ルールを書く前に英語で返ってきても、慌てる必要はありません。対処は段階的に3つあります。
- 1その場で「日本語で説明して」と言う — 1行で切り替わります。単発なら十分
- 2依頼文の最後に「回答は日本語で」と添える — その依頼の間は安定します
- 3AGENTS.mdに書く — 毎回言わなくてよくなる。同じ指示を2回した時点で、ファイルに移すのが当社の運用ルールです
3番目の考え方は言語に限りません。「同じ指摘を2回したらルールファイルに1行足す」を習慣にすると、Codexは使うほど自社に馴染んでいきます。
画面表示(UI)は英語のまま
やり取りは日本語で完結しますが、ツール自体の画面表示は英語です。たとえばCLI版では、ヘルプやコマンド名(/status、/model、/review など)が英語表記で並びます。とはいえ操作は決まったコマンドの組み合わせなので、英語力が実用上の壁になることはほとんどありません。主要コマンドの意味はCodex CLIとはで日本語で一覧にしています。
「英語の画面が並んでいるだけで手が止まる」という方は、デスクトップアプリから始めるのが現実的です。押すボタンが少なく、依頼と結果のやり取りに集中できます。
日本語が文字化けするときはターミナル側を確認
日本語の表示が乱れる・記号や漢字が化けるという症状は、Codex本体ではなくターミナル(文字だけの操作画面)側の設定に起因することがほとんどです。次の順に確認してください。
- 文字コードがUTF-8になっているか — 日本語が化ける原因の大半はここです
- 日本語対応フォントが設定されているか — 一部の等幅フォントは日本語の字形を持たず、豆腐(□)になります
- Windowsの場合は環境の構成 — 使っているターミナルアプリやWSLの構成で挙動が変わります。導入手順はCodexの始め方を参照してください
なお、デスクトップアプリやWeb版で作業していれば、そもそもこの種の文字化けは起こりません。「日本語の表示で消耗したくない」なら、アプリ側を主戦場にするのが手っ取り早い解決策です。
「説明は日本語、中身は英語」も指定できる
実務では、応答の言語と成果物の言語を分けたい場面があります。Codexへの指示はどちらも指定できます。
- 説明は日本語・コード内のコメントは英語 — 開発チームと共有する成果物でよく使う組み合わせ
- 社内向け資料は日本語・海外顧客向けの文面は英語 — 同じ案件で出力言語を切り替える
- 技術用語は訳さずそのまま — 「プルリクエスト」「コミット」などを無理に和訳させない指定は、読みやすさに直結します
こうした細かい言語運用こそ、AGENTS.mdに書く価値がある内容です。依頼文の組み立て方そのものはCodexの使い方 — 頼み方3つの型で解説しています。
チーム導入では「言語ルールごと配る」
法人導入でありがちなのは、メンバーごとに設定がバラバラで「Aさんは日本語で快適に使えているのに、Bさんは英語の応答に戸惑って使わなくなった」という定着差が生まれることです。プロジェクトの AGENTS.md をリポジトリや共有フォルダで配れば、全員が同じ日本語環境で使い始められます。
言語の壁がないことは、エンジニア以外のメンバーにCodexを広げるときの追い風です。実際に非エンジニアがどこまで任せられるかはCodexとはを参考にしてください。当社のCodex研修・導入伴走支援は、講義・演習ともにすべて日本語で、日本語での依頼文の書き方からルールファイルの整備までを支援しています。
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