この記事の前提
当社はClaude Teamプラン(2シート)を契約しており、Enterpriseプランは契約していません。Enterpriseプランの内容は、公式料金ページの比較表と公式ヘルプ「What is the Enterprise plan?」ほか4本、当社の管理者アカウントで開いた申し込み画面にもとづきます。
結論 — 違いは最低シート数・料金の仕組み・統制機能・契約方法の4つ
公式料金ページの比較表は、Team・Enterprise(セルフサービス)・Enterprise(営業担当経由)の3列で書かれています。Enterpriseプランの2つは機能とシート料金が同じで、買い方と支払い方法が違います。まず全体を1枚にまとめます。
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| 項目 | Teamプラン | Enterprise(セルフサービス) | Enterprise(営業担当経由) |
|---|---|---|---|
| 最低シート数 | 2(最大150) | 20 | 50 |
| 契約方法 | オンライン | オンライン | 営業チームに問い合わせ |
| シート料金 | 標準22ドル・プレミアム110ドル(年払いの月額換算・消費税込み) | 20ドル+税(年払い) | 20ドル+税(年払い) |
| 利用量 | シートに含まれる(上限あり) | 含まれない。使った分をAPIレートで支払う | 含まれない。使った分をAPIレートで支払う |
| 請求サイクル | 月払い・年払い | 年払いのみ | 年払いのみ |
| 支払い方法 | カード | カード・ACH(米ドルの銀行振込) | カード・ACH・請求書払い |
| SSO(シングルサインオン) | 使える | 使える | 使える |
| SCIM・監査ログ・カスタムロール・データ保持期間の設定 | 使えない | 使える | 使える |
判断の軸はシンプルです。19人以下ならTeamプランしか契約できません。20人以上で、SCIM(IdPとのアカウント自動同期)や監査ログが要件に入るならEnterpriseプラン、請求書払いが必須なら営業担当経由のEnterpriseプランが候補になります。
当社の画面 — 申し込み画面にTeamとEnterpriseが並ぶ

当社のTeamプランの管理者アカウントで申し込み画面を開くと、TeamとEnterpriseが左右に並びます。Enterpriseの欄には「20+ ユーザー」「$20/シート+税」とあり、下に「Enterpriseプランにアップグレード」のボタンが出ています。
つまり、営業に問い合わせなくても、管理画面からEnterpriseプランへ進めます。当社はこのボタンを押していないため、ここから先の手順は公式ヘルプ「Migrate your organization from Team to Enterprise」にもとづいて後半で説明します。
最低シート数 — Teamは2、Enterpriseはセルフサービス20・営業担当経由50
Teamプランは2〜150シートです。Enterpriseプランは、公式ヘルプ「What is the Enterprise plan?」の表で、最低シート数がセルフサービス20・営業担当経由50と示されています。人数で見ると、契約できるプランは次のとおりです。
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| 使う人数 | Teamプラン | Enterprise(セルフサービス) | Enterprise(営業担当経由) |
|---|---|---|---|
| 2〜19人 | 契約できる | — | — |
| 20〜49人 | 契約できる | 契約できる | — |
| 50〜150人 | 契約できる | 契約できる | 契約できる |
| 151人以上 | — | 契約できる | 契約できる |
最低シート数は購入するシートの数の条件なので、人数が届かなくても、その分のシート料金を払えば契約できると読めます。ただし10人の会社が監査ログのために20シートを買うと、シート料金は倍になります。その差額に見合う要件かどうかが判断の分かれ目です。
逆に、Teamプランは150シートが上限です。公式ヘルプは、150シートを超える組織はEnterpriseプランへ上げるよう案内しています。Teamプランの契約条件はClaude Teamプランは何人から契約できる?で解説しています。
料金の仕組み — Teamは利用量込み、Enterpriseはシート料金+従量課金
いちばん誤解しやすいのが料金です。Enterpriseプランのシート料金は20ドルで、Teamプランの標準シートと同じ水準に見えます。しかし公式ヘルプは、Enterpriseプランのシート料金は「アクセスの対価」で、利用量を一切含まないと明記しています。
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| 項目 | Teamプラン | Enterpriseプラン |
|---|---|---|
| シートの種類 | 標準シートとプレミアムシートの2種類(混在できる) | Enterpriseシートの1種類 |
| シート料金に含まれる利用量 | 含まれる。プレミアムシートは標準シートの5倍 | 含まれない。チャット・Claude Code・Coworkの全利用がAPIレートで別に課金される |
| 利用量の上限 | メンバーごとに5時間ごとの枠と週間の枠がある | シート単位の上限はない。管理者が組織とユーザーごとに支出上限を置く |
| 枠を超えて使うには | 所有者が使用クレジットを有効にする(任意) | 該当なし(最初から全量が従量課金) |
| Fable系モデル | プレミアムシートは週間枠の50%まで。標準シートは使用クレジットで利用 | 使える(従量課金) |
| 請求サイクル | 月払い・年払い | 年払いのみ |
20シートを年払いで契約する場合で比べます。Teamプランの標準シートは22ドル×20シート×12か月で年5,280ドル(消費税込み)、ここに利用量が含まれます。Enterpriseプランは20ドル×20シート×12か月で年4,800ドル+税です。
Enterpriseプランの4,800ドルに消費税10%を足すと5,280ドルで、シート料金はTeamプランと同額になります。違うのはその先で、Enterpriseプランは全員の利用分がここに上乗せされます。使う量が多い組織ほど、総額はTeamプランより高くなります。
一方で、Enterpriseプランには「1人が使い切って止まる」という枠の考え方がありません。使った分だけ請求され、管理者は組織全体とユーザーごとに支出上限を置いて予算を管理します。Teamプランの枠と使用クレジットの関係は使用クレジットの記事にまとめています。
標準シート・プレミアムシートのEnterpriseプランは新規契約できない
以前のEnterpriseプランには、Teamプランと同じ標準シート・プレミアムシートの形がありました。公式ヘルプによると、この旧形式は新規契約の対象外で、契約中の組織も次回の更新時に現在の「Enterpriseシート+従量課金」へ移ります。古い解説記事を読むときは注意してください。
Enterpriseプランだけの機能 — SCIM・監査ログなど統制の機能
Claude CodeやCowork、コネクター、プロジェクトの共有など、メンバーが使う機能はTeamプランとEnterpriseプランでほぼ同じです。差が出るのは統制の機能で、公式料金ページのプラン欄と比較表から主な項目を抜き出すと次のようになります。
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| 機能 | Teamプラン | Enterpriseプラン | 何のための機能か |
|---|---|---|---|
| SSO(シングルサインオン) | 使える | 使える | ログインを会社のIDプロバイダー(IdP)経由にする |
| ドメイン検証・「組織の作成を制限」 | 使える | 使える | 会社ドメインで勝手に組織を作られないようにする |
| 使用状況の分析 | 使える | 使える | 誰がどれだけ使っているかを管理画面で見る |
| SCIM | 使えない | 使える | 入社・退職にあわせて、メンバーの追加と削除をIdPから自動で同期する |
| 監査ログ | 使えない | 使える | ユーザーの操作やデータへのアクセスの記録を残す |
| ロールベースのアクセス制御 | 使えない | 使える | カスタムロールとグループを作り、権限やグループ単位の支出上限を細かく決める |
| コンプライアンスAPI | 使えない | 使える | 操作ログ・会話履歴・ファイルの内容をプログラムから取得し、自社の監視の仕組みにつなぐ |
| カスタムデータ保持コントロール | 使えない | 使える | データの保持期間を自社の規程に合わせて決める |
| ドメインを使用するアカウントを移行 | 使えない | 使える | 会社ドメインのすべてのアカウントに、組織への移行を求める |
| ネットワークレベルのアクセス制御・IPアローリスト | 使えない | 使える | 決めたネットワークからの接続だけを許可する |
| HIPAA対応オプション | 使えない | 使える | 米国の医療情報の規制に対応した構成にする |
| Claude Security(ベータ) | 使えない | 使える | コードベースの脆弱性をスキャンし、修正パッチの候補を出す |
公式ヘルプはこのほかに、顧客が管理する暗号鍵・推論を米国内に限定する設定・Analytics APIもEnterpriseプランの機能として挙げています。いずれも、情報システム部門や監査部門から要件として出てくる種類のものです。
誤解が多いのはSSOです。SSOはTeamプランでも使えます。IdPで割り当てた人が初回ログイン時に自動で参加するジャストインタイム(JIT)プロビジョニングも、Teamプランに含まれます。設定の手順はClaude TeamプランでSSOを設定するで解説しています。
Enterpriseプランが必須になる条件
- 150シートを超える — Teamプランの上限を超えるため
- 退職者のアカウント削除を自動にしたい — TeamプランのJITは追加だけを自動にし、削除は手作業。SCIMが要る
- 監査ログの提出を求められる — 社内規程や取引先の監査で、操作の記録が要件になっている
- データの保持期間を自社で決める必要がある — カスタムデータ保持コントロールが要る
- 接続元のネットワークを制限したい — IPアローリストが要る
- 請求書払いが必須 — Teamプランはカードのみ。請求書払いは営業担当経由のEnterpriseプランだけ
裏を返すと、これらの要件がなければTeamプランで足ります。監査ログが無いTeamプランで利用状況をどこまで見られるかは、Claude Codeの監査ログ・利用状況の可視化で整理しています。
セルフサービスと営業担当経由の違い — 機能は同じで、買い方と支払いが違う
公式ヘルプは、Enterpriseプランのセルフサービスと営業担当経由について、含まれる機能とシート料金は同じと説明しています。違うのは、購入・支払い・契約の管理のしかたです。
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| 項目 | セルフサービス | 営業担当経由 |
|---|---|---|
| 購入方法 | オンライン(申し込み画面から) | 営業チームに問い合わせて契約 |
| 最低シート数 | 20 | 50 |
| 支払い方法 | クレジットカード・デビットカード・ACH | ACH・電信送金・請求書払い。5万ドル未満の請求書はカードも可 |
| 通貨 | 米ドルのみ | 米ドル以外にも対応 |
| 利用量の請求 | 前払い。クレジットを先に買い、使った分が残高から引かれる | 後払い。月ごとに使った分の請求書が届く |
| 残高や上限に達したとき | 残高がゼロになると、買い足すまで組織全体の利用が止まる | 残高の考え方はない。支出上限に達した場合だけ止まる |
| シートを減らす | 年間契約の途中ではできない(次回更新時に反映) | 担当者に相談 |
| 解約 | 「組織設定 > 請求」から。年間契約の終了時に反映 | 担当者に連絡 |
| 営業担当経由だけにあるもの | — | トライアル・導入の相談・AWS Marketplaceでの購入・支出額に応じたカスタマーサクセス支援 |
公式ヘルプは、請求書払い・専任のカスタマーサクセス・米ドル以外の通貨での支払いが必要なら営業に連絡するよう案内しています。日本の会社で「カードではなく請求書で払いたい」という場合は、営業担当経由(50シート以上)が前提になります。
セルフサービスで気をつけたいのは、利用量が前払いのクレジット制である点です。クレジットは組織全員で共有するため、1人の使いすぎで残高が早く減ります。公式ヘルプも、セルフサービスでは利用状況の監視と支出上限が重要だと書いています。
TeamプランからEnterpriseプランへ上げるときの注意点
公式ヘルプは、新しい組織を作り直すのではなく、いまのTeamプランの組織をそのままアップグレードする方法をすすめています。会話履歴・プロジェクト・メンバーとロールが引き継がれるためです。そのうえで、次の点を先に確認します。
- セルフサービスでの移行は元に戻せない — 公式ヘルプが、この経路の移行は取り消せないと明記している
- 20シート以上が必要 — 申し込み時に、メンバー全員分のシート数を入れる
- ユーザーごとの支出上限と最初の残高を決める — 申し込みの途中で設定する
- 移行時の支払いはカードのみ — ACHへの切り替えは移行のあと
- Teamプランで買った使用クレジットの残高は引き継がれる — 未使用分はEnterpriseプランで使える
- シートが未割り当てになるメンバーが出ることがある — 移行後に「メンバー」で全員の割り当てを確認する
見落としやすいのが、Enterpriseプランでは既定でオフになる機能があることです。公式ヘルプは、スキル、コード実行とファイル作成、Claude Design・Slides・Docs、Claude in Chromeを挙げています。Teamプランで使えていた機能が、移行した日に使えなくなります。
データは消えません。たとえばメンバーが作ったスキルは組織に残り、管理者が設定をオンに戻せば再び使えます。移行する日は、メンバーへの告知とあわせて、管理者が機能の設定を見直す時間を取っておきます。
どちらを選ぶか — 判断の目安
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| 自社の状況 | 候補になるプラン |
|---|---|
| 使う人が2〜19人 | Teamプラン |
| 20人以上で、統制の要件はSSOまで | Teamプラン(利用量込みで予算が読みやすい) |
| 20人以上で、SCIM・監査ログ・データ保持期間の設定が要件にある | Enterprise(セルフサービス) |
| 50人以上で、請求書払いや導入の相談が必要 | Enterprise(営業担当経由) |
| 151人以上 | Enterprise(セルフサービスまたは営業担当経由) |
当社の考えは、要件が固まっていないうちはTeamプランで始めるです。Teamプランは2シートから月払いで契約でき、あとから同じ組織のままEnterpriseプランへ上げられます。逆方向には戻せないので、先にTeamプランで実際の利用量をつかむほうが判断を誤りません。
とくに料金は、Enterpriseプランが全量従量課金である点を踏まえて見積もります。Teamプランの組織設定の「アナリティクス」で誰がどれだけ使っているかを見ておくと、従量課金にしたときの規模感を社内で説明しやすくなります。見方はアナリティクスの記事にあります。
個人プランの流用やクラウド経由(Amazon Bedrockなど)を含めた契約ルート全体の比較は、Claude Codeの法人契約で整理しています。Teamプランを契約したあとの設定は、特集のClaude Teamプラン実運用ガイドにまとめています。
Claude Codeを組織に定着させたい企業様へ。AI Orchestraの法人研修・導入支援をご覧ください。







